家計簿の計算ばっかりしてるだけじゃなく、サブスクの契約を検討して、慎重に検討を重ねた結果、契約しない選択の連続という無為な過ごし方。しかも何回も同じ事ループしてるから、結局契約しないって結論に落ち着くんですよね。
でもでも、節約を意識付けしてみると、世の中には消費させる為のキャッチーな広告が溢れていて、購買意欲を促す巧妙な戦略が常時乱れ打ちされてるなぁって。
わたしの私怨込みですが、アルコール飲料の宣伝が最近露骨でドン引き中。しかも消費購買層がまだ多いからなのか、厚労省や医療機関の啓発の方を疑う層向けに、あの手この手で中毒的に飲ませようとしてるのか。ソフトでクリーンなイメージ戦略は怖すぎます。
愚考権の行使だとか、自由意思による抑止だなんて、所詮高度な判断力を普段から有してる人向けの誤魔化しでしかないのよ。年齢制限や煙草の規制に近い強い販売制限を、本人確認提出やらで成人にも適用して欲しい。路上飲みや事故、酔っぱらいの問題行動も嫌われる原因でしょ。
多分ああいう完全な嗜好品って、ストイシズム的な自己抑止が働く前頭前野の鍛錬前提だと思うの。ストレス発散に使うと余計悪循環に陥って、他人に迷惑掛けそうだし。
後、美容の広告もえげつないですよね。あれなんだろね。科学的に疑問符付く高額な商品やサーヴィスって需要があるんだろなぁ。根拠不明の規格統一されたルッキズム?
ダイエット情報も氾濫しすぎて、栄養学の知識の乏しい一般人には判断出来ません。真反対の意見も見かけるし、わたしも極力耳を傾けないようにしてますが、精確な判断は無理と思ってますもん。
さて。今回は1月からスタートした新NISA制度の話を。
生涯投資枠が1800万(成長投資枠だけなら1200万まで)になり、年間ではつみたて投資枠で120万、成長投資枠で240万、合計360万と大幅な改訂が。しかも成長投資枠でもつみたて投資枠と同じ商品を購入出来ますし、つみたて投資枠は金融庁が審査した比較的リスクの小さい投資信託などがメイン。
わたしこの件について黙ってようかと思ってました。自分も初心者だし、1月になってから初めて証券口座の口座開設したのもあるので。でもあまりにも最強の戦略はとか、オルカンかS&P500のどちらが一番リターンが大きいか、って議論しか言われなくなってるのに危機感を募らせてます。
あれって初心者より中級者になった人向けの教科書的正解なんですよね。しかも年初一括とか、最短の五年で枠埋めるとかって絶対お金に余裕のある人にしか不可能だし。
そもそも「貯蓄から投資へ」の国家的戦略って、預貯金だけが死蔵されていると銀行もあまり積極的に融資をしない現状では、金融緩和しても市場にお金が流れないからっていうのが出発点だと思うんです。
インデックス投資という日経平均やTOPIX、全世界に分散して投資をするオール・カントリーなどの投資信託は、アクティヴファンドのETFより信託報酬は安いから定期的に積立しやすい。確か期間を15年から20年以上に取るとほぼほぼプラスに過去のデータではなっていたはず(将来の成績を約束するものではないです念の為)。
で、なんか景気のいい話ばかり今耳にするんですよね。わたしと同じ立場の生活カツカツな庶民が、自分には関係のない世界の話だと思ってスタートで心折れないか心配。
更に積立額が少ないとますます差が付いて大丈夫か、今すぐ始めないともう遅いのか乗り遅れたら損するのかと、劣等感や焦りを持たせられてしまうのがもう一つの懸念点。
実際に新NISAの生涯限度枠は絶対に埋めなきゃいけないものでもないし、ギャンブル的な投機の回転売買を推奨していないので、コツコツ自分の捻出出来る金額でも充分優秀なの。インデックス投資ってそもそもインフレに対する資産防衛戦略だとわたしは認識していますから。
だから最低額が100円な訳で。月々1000円でもやらないより大幅に助けになると思って、貯金感覚で日々の値動きを気にしないようにしていればいいのでは。
だけど過度に期待しない方がいいのも事実。今の相場はリターンが高すぎるから、このペースでずっと増やせると思わないようにしたいよね。暴落や急激な値下がりが数年続くのも織り込んでおく方が心構え出来るから。
リーマンショック時のS&P500は回腹が早いと言われてても五年半くらいだよ。日経最高値更新がバブル以来というのも異例なんだけど、つよつよのアメリカでも最低五年ほど暴落から回腹するまで時間は掛かると見込んでおきたいよね。
っていうかそもそも元本保証という言葉が麻薬的響きで、これが預金・貯金を選ぶ人の心理みたい。投資詐欺もこの言葉がキーワードになっている事が多いそう。
絶対元本保証なんてあり得ないし、自分の口座以外で運用しない事。信頼してる人でも投資用のお金は預けない。
それと今みたいなインフレが毎年続けば、そもそも預金も目減りしていきますしね。ここをもう少し丁寧に説明してくれる人居ないかなぁって。煽りばかりなのが気になる。
例えば2%の物価上昇で10,000円の貯金が目減りしていくって中々実感としてピンとこないよね。
でも2%の物価上昇も、500から510円に上がってたら分かりますよね。毎年この水準で上がったら520.2→530.6→541.2→552円という上がり具合だもん。2%は一応日銀の目標数値だから、これ以上の可能性も大いにあり得る。
つまり同じ10,000円の残高だったら、この買い物で9,500円と9,490円という違いで表れる訳で。五年後の買い物だと9,448円となる。
今まではデフレだった日本。今買うより後で買う方が値段が下がる状況だと、どうやら専門家に言わせると、預貯金は合理的な選択であったというのです。
でも今後インフレが継続的に続くとして(わたしはまだデフレに逆戻りしないか不安も消えないの)。銀行の定期預金も無意味なほど低金利(国債の低い利回りより更に低い)。
株主に対する憎悪や、株式に対する過去の暴落経験で及び腰になる気持ちも分かるんですけど、ピケティさんがr>gという式で、労働で稼ぐ収入では、金融資産の配当・収益率に複利効果も考慮すると絶対に覆せない額になると書いたそう(不正確な書き方かもしれませんので、その内積み本のままの「21世紀の資本」は頑張って読みたいです)。
誤解を恐れずに言えば、Appleやマイクロソフトなどに入社出来なくとも、その株式を購入する見返りは等しく誰でも受け取れるという話。しかも沢山の企業の分析を素人がするのは難しいから、分散投資のインデクスファンドの登場なの。
eMAXIS Slimの全世界株式(オール・カントリー)は現在信託報酬が0.5775%まで下がりました。S&P 500はもう少し高くて、このシリーズだと0.09372%に。個人的には政府が日本の株投資を促したいのなら、日本国内の指数連動型も値下げされれば流入資金増えないかなと期待しているんだけど。
ただしインデックス投資が最強の最適解と声高に喧伝するのは、一理あるとは思いますが、あまりにも極論と感じています。日本円がオワコンでドルだけが勝者とかも、根拠は理解出来るし、そう簡単に現状の産業構造は変更されないとは思いますが。オルカンかS&P 500かだけの議論もホントに分散投資の理念で考えてるのかな疑問。
ましてやインドが激アツみたいなトレンド作る動きもありますし。それのリスクを極力分散させてリターンも中くらいにしてるのがオール・カントリーじゃなかったんか、と心で突っ込んでしまいます。
これからの時代、人口ボーナスが過去と同じ効果を生むのか、新興国の成長率が今までと同程度の期待が持てるか、この辺りは個々人が思考を巡らせなきゃいけないと思う。
安い国になった証拠なのであまり喜ばしくないかもしれませんが、今後脱中国が進む中、日本が生産工場の拠点に選ばれ始めているという見方もある。熊本のTSMC工場、Googleのデータセンターなどは、地政学的な意味で日本が適していると海外からは見られている証拠な気がする。水と電力の安定供給、治安の良さ、外国からの攻撃を受けにくい立地が考えられるかな。
新冷戦やブロック経済体制なんて騒がれていて、ヨーロッパの景気の悪さ、アメリカのテック株集中と商業不動産問題、後払い決済の貸し倒れなど歪な状態も考慮して、ホントにアメリカは分析されているでしょうか。
アメリカの株高や資金力はデジタルサーヴィスのグローバル企業が強いので、そうそう引っ繰り返らないとわたしも同意する。でもそれと同時に日本がオワコンではないと信じ始めてる自分も居る。まだまだ膿を出す為、負の環境改善には遠い道のりでしょうが。
2024年問題、政治腐敗や万博費用、高齢化社会における社会保障費の負担が限界な事に加えて、単純に減税や現役世代の負担を減らすだけでは、ただでさえ多い生活保護世帯の高齢者割合も増大するリスクも高まって本末転倒。
まぁ物価高騰が一番の東京一極集中、無計画なタワマン建設→富裕層への価格釣り上げ→住宅バブル、長年の政策で食糧自給率はだだ下がりな上に農家の高齢化も改善しようって動きがないですしね。
労働者はストもしないから。そもそもが税負担率が五公五民と揶揄される程高いのが異常なんだけど。選挙の投票率も低すぎるのに、投票制度を先進国並のシステムに改善する気もなさそうだし。
インフレの好循環で成長するモデルは、多分年金生活が基本の高齢者が多数を占める人口分布で難しいのもデフレが長引いた原因とも言えるのかな。マクロスライドって実質支給額が目減りするような仕組みだからね。
新NISAの話に戻りましょう。つまり1800万円が単に非課税になるって制度。売却価格が1800万円を超えても全部非課税で、購入価格の上限は1800万なので、そこは要注意。毎年の上限は一律で、全体上限分が翌年復活。
翌年復活するシステムは、購入価格分が復活で売却価格での計算ではないようですね。簿価で計算と書かれてます。
幾つか例を。1000万円積立をしていて1200万円になっていたとする。全部売却すると800万の生涯投資枠が翌年にまた1800万円になる。毎年の120+240は同じ。
今度は1000万が1200万になっていて、500万円売却の場合。翌年には800万が1300万に。保有額は700万に。自分の理解ではこんな感じ。もし間違っていたらごめんなさい。
つまりこのシステムを使えば原理的には、埋まっても売却して再投資は可能みたい。基本は積立分に手を付けない方が複利効果は強まるとされてるけど、人それぞれまとまったお金が必要になる時期もあるだろうし、子供の学費をそこから賄う事も出来る。
つみたて設定は証券会社によって違いますけど、概ね一緒だという事で数点。
自分が今設定してる感じだと、積立日と金額をまず設定した後に自由に変更可能なので、多めに入れられる場合は金額を増やせて、ちょっと苦しいなって時期は金額を少なめに出来る柔軟設計。
で、ボーナス日の設定が年二回出来ますので、それで年間120万の枠内で調整していく仕組み。成長投資枠を使わずに、全部つみたて投資枠でも良いと思います。
口酸っぱく言うようですが、自分も初心者だしまだ経験則で判断出来ない次元で不安な気持ちは同じ、決して景気のいいマウントや自慢の話や、現時点でのリターンの差、絶対これしないと損、これやるだけという文句に踊らされず、生活に無理のない金額で、長期的な計画を目処に自分のペースで投資は行いましょう。
中には基本設定で最初にやっておくべき項目を投稿してくれてる人も居ますし、真贋不明な損益画面を見せて再生数を稼いだり断言調で煽る人も居ます。玉石混淆の情報を自己判断出来るようじゃないと、将来的にどこかで落とし穴にハマる気がするのですよ。
政府が勧めているのには裏があるという陰謀論について。これは裏というより死蔵されてるお金を市場に流通させたい狙いが、正直あると思います。
企業にお金が個人から入って活性化すれば、賃金に還元出来るかもしれませんし、タンス預金なんてされたら金融緩和してる意味がないと政府や日銀は考えてるでしょう。
外国株の投資信託で円安になんて話もありますが、今年のどこかで日本株に将来性があると国民が実感してくると、海外の機関投資家だけじゃない国内投資も活性化すると予想。
しかし新NISAは非課税になる額が恒久化されて1800万円まで拡大した、ただそれだけなのは強調した方がいい。何でもイングランドのISAを日本に持って来たからNISAだとか。
株でも投資信託でも既にNISAでやっていたり、課税される特定口座で増やしている人は今までだって居た訳ですし。
投資はギャンブルと言いつつ、投資家ばかりお金を増やしてズルいって守りの姿勢かも。リスクという言葉が日本語では警戒心を強めるみたいなので、広く分散した市場にお金を預けたら、その成長の恩恵を共有すると言い換えた方がいいかも。見返り貰えるのは同じなんだもの。
そのリスクとリターンのバランスは、リターンを増やしたいのか、ミドルリスク・ミドルリターンにするのかで個々の選択ですかね。ぶっちゃけて言えば、少額でも資本家側に労働者である庶民もなれるって認識でいいと思うの。
リスキリングで転職して年収上げてレヴェルアップしていこうという話も限界があるでしょうし、労働の能力で劣る凡人・貧乏人の我々こそ、この制度を有効活用して暮らしの資金を何とか確保・防衛しり最優の方法ではないかしら。
勿論、下落時の握力と定期積立の継続が最重要で、これが一番人間難しいらしく、自分にもまだ未知の世界。狼狽売りしないで淡々と積み立てるのが、インデックス投資の極意と分かっていても、市場に残り続ける率は下がるらしい。長期的な戦略は本能に抗う戦いなんだね。
これは日々の値動きを実際に運用してみるとよく分かります。個別株を成長投資枠を使って、単元未満株で運用する意味もそこにあるかも。教科書読むより実践が最大の学び。
どうせすぐに枠は埋められないんだしと、お試しで一年は保有するとか縛りを付けて購入すると、ホントに短期的には上がったり下がったり激しく動くのを眺めてるだけ。一応その間に分析したり、何となくの流れを掴む訓練だと思う事にわたしはしてる。
積立の方でもそういう傾向になる時もありますし、変な意味じゃなくお金と思いすぎずされどデータと侮らず、程良い距離感で相場観や経験による失敗も早い段階で必要なのかもしれません。
脳死でインデックス一択だと、いざ暴落時に適切な行動を取れずに、インデックス投資信託の積立でも退場してしまう可能性もあるので、神経質に上げ下げを気にしないのは大前提に、どのように上げ下げするのか、色んなニュースや市況には気を配った方がいいはずなのね。
最後に。投資は自己判断で選択するもの。誰かのおすすめやランキングだけを鵜呑みにはせずに、あくまで参考程度にしておきましょう。その過程であらゆる分野の勉強や、経済の勉強をコツコツ地道に独学する意味もきっとある。
初心者のわたしたちも遂に始まったこの新NISA制度を活用し、未来には余裕のある暮らしが出来るといいですよね。FXなどの投機筋と違って、長期の株式投資は得した人の利益分だけ誰かが損をするようなゼロサムゲームの仕組みではありませんし。
無理せず自分のペースでコツコツと。継続は力なり。長距離走やマラソンみたいな。
あ、冒頭の皮算用というのは、投資についての話じゃありませんよ一応。一ヶ月の支出の内訳とか、趣味の買い物の優先順位を、ずーっと即決せずああでもないこうでもないと、Excelに入力して睨めっこしてるってだけなの。
逆に値引率の最大化を見込めるクーポンがきた時に購入すると決めてるので、安易な衝動買いをしないで済んでいるのかな。同じサイトなら大体どんなクーポンが届くかチェックしてれば分かりますしね。
後は仕分けをして、余分な物不必要な物を買わない事。広告の奴隷にならないよう、ミニマリストとまでいかずとも、消費文化が誘惑するトレンドに惑わされない忍耐力を鍛えるの。世の中の評価や評判に依存しないようにね。
精神力も筋トレみたいなもの。認知行動療法を続けてると、案外止めてみると欲しい気持ちは消えたりするのが実感出来るから不思議。
今の世の中、あれこれ要らない商品だけでなく、サーヴィスでもなんでも買わそうとする手練手管が発達しすぎて、消費者が意識的に防御しないと忽ち喰い物にされちゃうぞ。
お金だけあっても幸せじゃないって決まり文句は、お金があれば解決出来る生活の豊かさとの対決軸ではないのである。自分の本当にやりたい事がお金欠で出来ないより、お金があればそこに患わされずに済むストレス軽減作用になると、貧乏な障碍者のわたしは未成年の時から痛感しているのだから。
これは拝金主義とかではなく、文化を楽しみ生活に余裕を持つ為に余剰資金があればいいねくらいの解像度で、貧乏人が大逆転とか夢いっぱいの話でもなく、少し生活が豊かになったらいいなって。何にせよ元手や軍資金は必要。
実際クリエイターこそやるべきだと思うようになった。だって売れなきゃ、今の仕事を次々自転車操業で回さないと生活していけないと、受注側に足元見られたり本当に表現したい内容からズレていくリスクと戦わないといけないから。
資産に余裕があれば、そんなに追い詰められずにクリエイティヴな仕事に専念出来ると思うの。健康的生活にも気を配れるし、絶望したり挫折した時、距離置いてお休みする場所が確保されてる安心感。
非課税にしてくれて、尚且つ今は金融の基礎知識が書籍にもYouTubeにだって転がっている世界。書籍なら図書館に置いてる基本的な教科書は各論それぞれ、新NISA制度の解説をした本も今や幾らでもあるでしょう。
その辺りの予約数は結構埋まってる事が多いですが、焦らず今でしょと急がせる買いの煽りには乗らずにいきましょう。
また今がバブルで株高だという言説も、参考にする際には自分なりの根拠を持って判断出来るように、地道に勉強はした方がいいのです。
急がば回れ、千里の道も一歩から、石の上にも三年。
中庸と冷静さ。わたしも自分がASDでADHDなので、何かで頭がいっぱいになっちゃうのは痛いほど分かる。だから自戒の念も強い。一旦自分の頭の中で整理して、保留にする事を恐れず立ち止まる勇気を。脳内会議を開くでもいいし。
では、長い記事でしたが今回はここまで。
カクヨムのエッセイとこちらの区別はあんまりクッキリさせず、書きたい場所にその都度書くくらいのゆるさでいくつもりですのでよろしくどーぞ。
それではわたしはストレッチに励みます。Go to nextなの~。
今日の1曲 The Damned "Neat Neat Neat" (1977)
<雲地>